POSCO、コスト優位で収益力を確保

　韓国のＰＯＳＣＯはコスト優位で収益力を確保する。韓国内の浦項と光陽の両製鉄所で粗鋼約3800万トンを集中生産する強みを生かし、鉄鋼の「本源競争力」の基礎となる世界一の製造コストを強化する。昨年よりも厳しい市場環境を前提に、2016年は単体営業利益で前年比約1割減の2兆ウォン（約2000億円）を目標に掲げた。中長期的には長いもので40年を経た設備を手直しし、次の30年稼働に耐える頑健な生産基盤を整備。2018年の創立50周年に向けて「鉄鋼のトヨタ」を標榜し、市場の好不調に関わらず他社を常に上回る収益力を目指す。