2015年4月22日

中国粗鋼生産、20年ぶり減 四半期ベース

 中国の粗鋼生産量が1―3月累計2億10万トンと前年同期比1・7%減り、四半期として20年ぶりに減少した。不動産開発の減速による需要後退が主因。収益悪化や政府の環境規制によって、操業を止める製鉄所が出始めている。2014年に前年比1・2%増と過去20年で最低の増加率を示した粗鋼生産は、15年に過去30年で初の減少に転じると、政府系機関の冶金工業規画研究院は予測する。1―3月の経済成長率は過去9年最低の7%。需要が陰る中、中国鉄鋼業が調整期に突入しようとしている。

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