2013年5月21日

中国、鉄スクラップ消費量 13年以降減少へ

 中国の鉄鋼メーカーによる鉄スクラップの消費量は、2013年以降も減少傾向が続く見込み。12年に8400万トンと過去12年間で初めて前年を下回り、粗鋼トン当たり消費量は最低を記録。粗鋼生産は増加したが、鉄リサイクル業者への税優遇策停止で回収費が増え、品質も低く、メーカーが敬遠した。中国鋼鉄工業協会と中国廃鋼鉄応用協会は、スクラップの消費拡大が鉄鉱石輸入とCO2発生の抑制に寄与するとして、政府に税制支援を要請するが、問題解消にはなお時間を要し、日本の中国向けスクラップ輸出にも影響しそうだ。

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