2019年10月15日

台風19号 鉄鋼・非鉄業界にも被害 影響さらに広がる見通し

台風19号は東日本各地に記録的豪雨をもたらし、鉄鋼・非鉄業界にも直接・間接的な被害が発生しており、影響はさらに広がる見通しだ。国土交通省によると12日19時前に伊豆半島に上陸した19号は関東地方を通過し、13日未明に東北地方の東海上に抜けた。この間、北信越、関東、東北などの極めて広い範囲で河川の堤防決壊や越水が発生し、数多くの住宅や工業・商業施設が冠水、浸水などの被害を受けた。

15日現在も冠水、停電、断水が続く被災地は多く、通信や鉄道・道路交通網も寸断されている。ライフラインや通信・物流網など社会インフラの早期回復、被災地や被災企業の早期復旧が望まれる。

近年、日本では自然災害が大型化しており、先月上旬の台風15号では電力供給網の脆さを露呈。今回は、昨年の西日本豪雨に続いて治水能力不足が鮮明となり、製鉄所など製造拠点でも被害が相次いでいる。

日本は地震を含めて大規模な自然災害が発生するリスクを抱えており、政府による治山治水などの国土強靭化は急務。企業も災害対策強化を急ぐ必要がある。鉄鋼業には復旧・復興資材の優先的な供給、国土強靭化の工期短縮やコスト削減に寄与する建設鋼材や工法の提案が期待されている。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社