非鉄製錬大手8社のグループ主要拠点で、台風19号の影響による大きな設備被害や長期にわたる操業停止は、15日昼時点で聞かれなかった。一部には台風の直撃した3連休に一部設備を計画停止し、立ち上げ中の拠点もある。資機材の調達や製品の配送については、今後の影響度合いを不透明とする声が複数上がった。
銅、鉛、亜鉛の主要製錬所は15日昼時点でおおむね通常操業。東邦亜鉛の安中製錬所(群馬県)、小名浜製錬所(福島県)は一部設備を計画停止したため、15日時点で立ち上げ中。
製錬以外では日鉄鉱業傘下の葛生石灰砕石(栃木県)でプラントに泥水が流入し、15日に撤去作業を行った。同日に通常生産を再開予定も、県道に被害があり出荷に今後影響する可能性がある。