2003年03月19日
 国際銅協会(ICA)は18日、ロシア最大手熱交換器メーカーのシャーズ社(本社=クルガン地方)が、銅・黄銅製ラジエーターの製造技術「キュプロブレーズ」を採用した銅製熱交換器専用工場を先月に開設したと発表した。新工場の生産能力はインタークーラーを含めて年間45万台と見込まれており、同技術を採用した工場としては世界最大となる。同社では05年度までに年間45万台をフル生産していく方針を固めており、全世界に向けて拡販していくとしている。

 新年度からの電気亜鉛の値決め交渉が、ヤマ場を迎えようとしている。製錬各社では、これまで地金製品価格と製錬費の低迷を余儀なくされ、足元では荷繰りもタイトであることを踏まえ、一定幅での値上げをめざしている。

 値決め交渉は、来週にかけて大詰めを迎えるが、数%程度の値上げ達成については、鉄鋼メーカーによる対自動車メーカーへの値上げ攻勢という支援材料もあり、一定の手応えが確認されている。

 住商メタレックスはこのほど開催の取締役会で、小川英典社長の取締役退任と後任社長に厚和博・住友商事鉄鋼第2本部薄板貿易第2部長を迎えることを決めた。正式には6月開催の定時株主総会後の取締役会で選任される。