南海鋼材の静岡事業所(静岡県袋井市)では、敷地内の除草担当として、ヤギ2頭が活躍している=写真。
同社では同事業所の隣接地を約3300平方メートル取得したが、当面は遊休地として活用を検討する中で、成長する雑草の刈取りが問題に。「臨時で人を雇うならばいっそ、はやりのヤギ除草に頼んでみては?」との発想から、2頭の登用に至った。
ガソリンや電力は不要、騒音も出ない、さらに刈り取った草の処分も必要ないことから、環境に優しいといわれるヤギ除草。企業ではCSR(企業の社会的責任)活動の一環として採用する動きも広がりを見せている。
同事業所の2頭は、名古屋の牧場から派遣されているもので、現在「試雇期間」中。社員手作りの赤い屋根のヤギ舎は、アルプスの少女ハイジの世界をイメージしたものという。同社では「正式に社員として採用のあかつきには、『ヤギ除草隊』に任命する」(福原社長)としている。