2019年3月25日

小棒懇 里会長 需要トレンド悪くない

 全国小棒懇談会は22日、都内の鉄鋼会館で定例の記者会見を開き、里嘉郎会長(新日鉄住金執行役員建材事業部長)は「1月の建築着工統計は季節的要因もあって高くない数字になったが、前年同月比で全建築は2・6%増、RC造は37・5%増となり、トレンドとしては悪くない。特にRC造は3カ月連続でプラスとなり、今後も続くかどうかをしっかり見極めていきたい。小形棒鋼生産量は5カ月ぶりに70万トンを割ったものの、前年同月を上回っており、また18年4月から19年1月の累計では1%増を維持。国内向け出荷量も65万1000トンで前年同月を上回り、累計でも3%増をキープした。一方、国内在庫水準は安定しており、需給に見合った生産ができている」と評価。続けて、里会長は「18年度を振り返ると、小棒業界では商慣習の見直しに取り組み、言葉自体はマーケットに浸透したものの、実際の成果としてはまだ道半ば。引き続き商慣習の見直しを実現し、定着を目指していきたい」との見解を示した。

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