東海カーボンは14日、3カ年の新中期経営計画「T―2021」を発表した。本社内で同日開催した2018年12月期決算説明会で、長坂一社長は、「新中計では『意識改革』『技術の復権』『製造原価の引き下げ』『在庫の圧縮』『売掛サイトの短縮』という前中計で完遂できなかったテーマを実現していきたい」と抱負を述べた。
新中計は最終である21年12月期決算(連別)では売上高3800億円(18年12月期実績は2313億200万円)、営業利益1130億円(同752億8400万円)、ROS(売上高経常利益率)30%(同33%)をそれぞれ目標に設定する。
黒鉛電極とカーボンブラックを収益基盤事業とする一方、ファインカーボンおよび工業炉、負極材などを成長事業と位置付けて資源を投入。新中計期間内の営業キャッシュフローは3年累計で2500億円とし、設備更新・環境投資で最低600億円を投じる。成長分野には500億円の投資を計画しているものの、「設備費用が高額になるため、500億円では足りず、100億―200億円のプラスアルファは考えざるを得ないだろう」(長坂社長)。