2018年10月31日

中央鋼材、H・一般形鋼3000円上げ コラム・角パイプなど5000円

関東地区の大手流通、中央鋼材(本社=東京都中央区、後藤信三社長)は11月1日から、H形鋼や一般形鋼でトン3000円、コラム・角パイプ・C形鋼などフォーミング製品で5000円の販売価格引き上げを実施する。未達となっているメーカー値上げ分の転嫁を進めるほか、輸送費や人件費など各種販売経費の増大を鑑み、採算改善の動きを強めていく。

これまで鉄鋼メーカー各社が実施してきた値上げ分については、流通段階では「6割程度しか上げられていない」(後藤社長)との見方を示すなど、再販売価格への転嫁が大幅に遅れている。流通各社の採算も日を追って悪化の一途をたどっており「(流通の)事業継続が危ぶまれる」(同)状況にあると強調。ドライバーや車両不足に伴い、マーケットでの輸送環境も一段とひっ迫している。短期的には解消の見込みが薄い上に、物流コストや人件費など販売経費の増大も深刻な状況となっていることから、今回の値上げに踏み切る。

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