中国税関が発表した2018年1月の通関統計によると、銅スクラップの輸入量は前年同月比27・5%減の20万トンで、3カ月連続して前年同月の水準を下回った。昨年、中国政府が輸入スクラップに含まれるゴミの許容量を厳格化したほか、加工メーカーなどエンドユーザーだけにスクラップの輸入を許可するなど周辺環境が変化したため、輸入量が減少したとみられる。
一方、銅スクラップの輸入規制に伴って、代替原料として電気銅(銅地金)に引き合いが強まっており、当月の銅鉱石・銅精鉱の輸入量は24・9%増の162万トンと2カ月ぶりに増えた。
さらに増加率も昨年10―11月が0・3―1%の微増だったのに対して、当月は20%以上の増加を記録するなど需要の旺盛さがうかがえる結果となった。