東京製鉄は、東南アジア向けを中心に輸出成約が増えてきた。足元は3月積み商談に入っているが、ホットコイルでFOB630―650ドル、形鋼類では同750ドル前後でそれぞれ成約をみている。「数万トン単位の引き合いも来ている」(今村清志・常務取締役営業本部長)という。
東鉄では円安に振れている為替動向、またドル建ての国際鋼材市況が上昇していることを踏まえ、輸出環境が整ったと判断。1月11日には約6カ月ぶりに東南アジア向けホットコイルの輸出を成約した(数量は数千トン、価格はFOB650ドル)。
その後も好調な引き合いが続いており、採算を考慮しながら成約を増やしている。