2013年1月10日

昭和電工と三菱商事、フラーレン事業化で提携

 昭和電工は9日、ナノテクノロジー分野で注目される炭素素材「フラーレン」の製造販売会社の株式50%を三菱商事から取得したと発表した。フラーレンの事業化に向けて両社が行った戦略的事業提携に基づくもので、取得額は非公表。フラーレンは太陽電池の負極材などで需要が期待されており、2020年には市場規模が約100億円になるとされる。昭和電工はナノ炭素素材のカーボンナノチューブで10年以上の量産実績があり、これまで培ってきた技術をフラーレンの事業化に応用できると判断した。提携によってフラーレンの事業化を加速し、2020年には市場で5割のシェアを占めたい考えだ。

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