2017年1月16日
ステンレスメーカー、店売り向け値上げ相次ぐ 需給タイト化、万全の供給体制を
昨年夏以降、ステンレスメーカーの店売り向け販売価格引き上げが相次いでいる。原料高を発端とした値上げが始まりだったが、ここにきて国内需給バランスがタイト化し、一部品種によっては厚手材など市中で手に入りにくいものまである。冷延薄板がマーケットの最大シェアを占めるが、需給でいえば溶接鋼管のひっ迫度合いが特に大きい。10年ほど前のニッケルバブルからの製品価格暴騰に起因した需要家による”ステンレス離れ”が再燃しないよう、メーカーには万全の供給責任が求められる。流通サイドも需要に見合った販売・仕入政策で適正に価格転嫁を進める義務がある。
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