国際鉄リサイクルフォーラムの第二部では「輸出手法の多様性と将来性」をテーマに、共同輸出入札を実施している関東鉄源協同組合と関西鉄源連合会のシステムや、コンテナ輸出についてエコネコルの佐野文勝社長による説明が行われた。
山下理事長は、韓国や中国への鉄スクラップ輸出量が今後減少し、より遠隔地への輸出先開拓が必要になるとの認識をあらためて確認したうえで、組合が今年になって1船で1万5000トンの入札に対応、船積みを行ったことについて「反省点も見えた」とし、関東では大型バラ積み船が接岸できるバースが船橋中央、台場13号地、鈴繁ふ頭の3カ所に限られることや、大型船が接岸し船積みしている最中は、他船が接岸できず船積み影響が出ること、また配船スケジュールの遅れなどリスクもあることなどを挙げた。相場変動の大きい時期には、数量の大きい契約は価格リスクも大きく、また会員各社への割当て数量により在庫を維持しておかなければならないことなど課題もあり、「コンテナ輸出ということも含めて考えていかなければならない」と見解を示した。