2016年3月2日
薄板3品在庫、1月末427万トンに急増 需要の弱さ想定以上
1月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比4・3%、17万6000トン増の427万トンに急増した。高炉メーカーの国内向け薄板生産量は前年同月比8%減と減産基調は変わらないものの、自動車生産の下方修正などもあり、想定以上の需要の弱さが露呈した格好。2月末・3月末に向けては例年、在庫は減少に向かうことが多いが、2月に愛知製鋼の爆発事故でトヨタ自動車が6日間の生産停止を実施した影響も懸念され、再び危険水域に入った。まだしばらくは薄板は減産基調が続きそうだ。
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