トヨタ自動車は5日、国内の自動車生産を15日から再開すると改めて発表した。2日に愛知製鋼・知多工場の爆発事故で部品供給が間に合わないとして、きょう8日から13日まで国内全ての自動車組み立てラインの稼働を停止すると発表しているが、愛知製鋼社内での代替ラインでの生産や他メーカーへの委託生産で部品供給のメドがついたもの。愛知製鋼は先週、3月29日にも爆発事故で停止している知多工場・第2棒線圧延工場で生産を再開する見通しを明らかにしている。
5日に開いた決算説明会の席上、トヨタの早川茂取締役・専務執行役員は代替生産に応えた鉄鋼メーカーへの感謝を示したうえで、「15日からの生産再開を決定したが、残業・休日出勤も予定通り実施する。仕入れ先に対する支援については、現時点で決めていないが、コストアップをはじめ必要な補償は検討する。工場稼働の停止で国内計画には影響するが、現時点でその影響を見通すことは不可能」と語った。
第3四半期の決算資料によると、2月の工場稼働停止影響を織り込まず、国内生産は325万台の年度計画を昨年11月時点の見通しまま据え置いている。