2015年12月4日

視覚障害者柔道大会、伊藤忠丸紅鉄鋼の廣瀬・三輪選手がV

 伊藤忠丸紅鉄鋼は2日、講道館で開催された「第30回視覚障害者柔道大会」で社員2人が優勝した。男子90キロ級で廣瀬悠選手(柔道二段)、女子57キロ級で三輪順子選手(柔道三段)がリーグ戦で全勝し、優勝を決めた。

 応援には、松浦康夫社長、塔下辰彦取締役、田中聡執行役員CAO、山本英樹執行役員をはじめ、約20人の社員が会場に駆けつけた。

 廣瀬選手は08年の北京パラリンピック5位、広州アジアパラリンピックで3位の実績を持つ。今回の大会では、男子90キロ級の5人総当たりのリーグ戦で全勝し、優勝を飾った。

 また、三輪選手は、14年に仁川アジアパラリンピック準優勝した実力者。女子57キロ級で3選手総当たりのリーグ戦で全勝優勝した。

 大会の前日には、当社東京本社で壮行会を開き、松浦社長から全日本視覚障害者柔道大会や、16年にリオ、20年に東京で開催予定のパラリンピックに向けた応援メッセージが贈られた。三輪選手、廣瀬選手からは自己紹介や、視覚障害者柔道について講演した。

 視覚障害者柔道は、一般の柔道と違い、組手争いがなく、組んだ状態から試合が始まる点が大きな違い。終始組み合った状態で力強い技の攻防が続くため、一本を狙いやすい柔道といわれている。視覚に配慮し、「”待て”がかかったら開始線に戻る」など、視覚に配慮した規定がある。

 伊藤忠丸紅鉄鋼は、視覚障害者柔道連盟へ協賛し、今後も障がい者の自立支援、障がい者スポーツの普及をサポートし続ける考えだ。

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