バレーボールVプレミアリーグの堺ブレイザーズは、新日鉄住金の和歌山・堺統合後、初となる和歌山でのホームゲームを11月28日に開催し、和歌山製鉄所を挙げての応援など4000人以上の観衆が集まった。試合は大応援団の後押しで堺が快勝した。
堺ブレイザーズは新日鉄バレー部を前身とする地域共生型クラブチーム。新日鉄住金グループのほか多くのスポンサー企業と堺市、地元市民が支えている。2014年に和歌山・堺の両製鉄所が統合し、今回、念願だった和歌山ホームゲームが実現した。
会場の和歌山ビッグホエールには、和歌山製鉄所やグループ会社、資機材などの関係先協力会社、労働組合を含め多くのサポーターが来場。地元チアリーディングチームが応援団のなおき団長とのコラボ応援、セット間にはコートでのパフォーマンスで会場を盛り上げ、尾花正啓和歌山市長による始球式も行われた。
試合は、堺が攻守でFC東京を圧倒して3―0とストレート勝ちし、レギュラーラウンド4勝4敗(ポイント差で5位)とした。
運営母体のブレイザーズスポーツクラブでは「地元をはじめ多くのご支援で試合が開催でき、メードイン和歌山で会場を盛り上げていただいてありがたい。これからも各ホームでブレイザーズをかわいがってもらい、ファン層を広げていきたい」。ホームは堺・北九州・和歌山の3カ所となり、製鉄所訪問やイベント参加などチームとの交流活動も広がっている。
次節の富山遠征に続いて、12月12日・13日には堺ホームゲームが堺市金岡公園体育館で行われる。12月5日には15周年を迎え、3季ぶりの優勝を目指す堺ブレイザーズ。リーグ戦は混戦模様となっており、和歌山での勝利でさらに調子を上げて上位進出が期待される。