2015年10月14日
野村・普電工会長、覚悟決めて生産調整 小棒市場環境悪化を懸念
普通鋼電炉工業会の野村寛会長(JFE条鋼社長)は13日、定例の記者会見を開き、「8月の小形鋼棒は生産が12カ月連続、出荷は2カ月連続でともに前年同月比マイナスとなり、とくに国内出荷は14カ月連続減で厳しい。生産が出荷を上回った結果、メーカー・問屋在庫は減少したものの、在庫率は94・3%と前月比16・9%上昇するなど、小形棒鋼関連の数字は良くない」と指摘した。続けて、「建設活動水準も鉄骨造は良くて、鉄筋造は全体的に悪く、覚悟すべき段階に来ている。9月も改善を期待するのは難しい情勢であり、覚悟を決めて、需要見合いの生産をすべきである」とし、足元の小形棒鋼需給状況、マーケット環境の悪化に懸念を示した。
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