2015年8月17日

粗鋼シェア JFE・日新が上昇

 2014年度の銑鉄生産量は前年度比0・1%増の8390万トンで、高炉メーカー4社のシェアに大きな変動はなかった。国内で消費税増税影響が長期化し、海外では中国の供給過剰問題が深刻化する中、鉄鋼メーカー各社は後半に生産調整を本格化。粗鋼生産量は1・5%減の1億984万トンにとどまり、シェアは高炉メーカーが0・3ポイントアップの77・3%、電炉メーカーは0・3ポイントダウンの22・7%となった。

産業新聞社調べによると、銑鉄生産量は新日鉄住金が0・2%増の4491万トン、JFEスチールは横ばいの2769万トン、神戸製鋼所は0・9%減の782万トン、日新製鋼は2・4%増の348万トンだった。

粗鋼生産量は高炉4社が1・2%減の8486万トン、電炉メーカーは2・5%減の2498万トン。

高炉メーカーはそれぞれ設備トラブルやコークス能力不足などの生産阻害要因を抱える一方、後半は在庫圧縮のための生産調整を迫られた。シェアは新日鉄住金が0・1ポイントダウンの40・9%、JFEは0・2ポイントアップの25・9%、神戸製鋼は横ばいの6・8%、日新製鋼は0・2ポイントアップの3・6%。

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