扶桑鋼管(本社=千葉県浦安市、江村伸一社長)は今期(2016年3月期)、グループ会社含めた基盤強化や加工品質の向上、グローバル化を進める。需要環境が厳しい中、業績は伸び悩むと想定しているが、グループ機能をフル活用した販売体制と付加価値向上を念頭に置き、顧客ニーズを的確に捕捉していく構え。
前期は主要販路である建機分野の市場が盛り上がりに欠けていたものの、付加価値向上に注力したことや原発関連の大型案件を受注したことにより対前年で増収増益を確保した。国内子会社や海外現法を含めたグループ全体の売上高は18%増の177億円、経常利益は10%増の6億円だった。
今期は基盤強化や加工品質の向上、グローバル化を進める。その一環として、7月中旬に浦安鉄鋼団地内に第4倉庫を開設する予定。現在は立ち上げに向け準備中でS45Cの販売体制を強化していく。海外ではフソウ・チューブパーツ・タイランド(本社=タイ・チョンブリ県、山田宏之社長)が、今秋に自動車分野向けの加工体制を拡充する。