神戸製鋼所名古屋支社は17日、社用車として購入したトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI」のお披露目を行った。神戸製鋼所本体としては初購入だが、グループとしてはコベルコ科研に1台納車済み、今月23日には神鋼エンジニアリング&メンテナンスに納車予定。東海地区で営業活動に使用する予定で、グループ企業にも貸し出す方針。
神戸製鋼所はMIRAI本体向けの材料、さらには水素ステーション向けの設備機械・機器、エンジニアリングを手掛けており、社用車として購入することを決めた。大西隆志・名古屋支社長は「この車に乗って取引先に行くことで、神戸製鋼所がMIRAIと水素ステーション向けでいろいろな取引があることを理解してもらえる。今後、FCV関連の取引が拡大することを期待している」とコメントした。
神鋼グループのFCV関連向けの製品供給・サービスは、チタン本部がセパレーター用特殊チタン材、アルミ・銅事業部門が高圧水素タンク用口金、圧縮機事業部が水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機「HyAC」、冷凍なども含めコンパクトにパッケージ化した「HyAC mini」、機器本部が水素ステーションの小型化に貢献する拡散接合型コンパクト熱交換器。神鋼エンジニアリング&メンテナンスが水素ステーションの建設エンジニアリング、コベルコ科研が自動車搭載用二次電池の安全性評価試験・環境関連の各種分析・解析・試験。