2015年5月8日
鉄スクラップ、中国 発生2億トン超 2020年見込み
中国の鉄鋼蓄積量は2020年に100億トンに達し、鉄スクラップ発生量は2億トンを超える見込みだ。14年比で1・5倍と1・3倍だが、鉄鉱石を主原料とした高炉法が依然主流を占め、粗鋼生産量に対する鉄スクラップ消費量の比率はむしろ年々低下しているのが実態。資源の活用を目指すリサイクル業団体の中国廃鋼鉄応用協会は回収システムの整備や税制の見直しによってコストを引き下げ、鉄スクラップの消費量を20年に1億6000万トンと14年の倍近くに増やす構想だ。
「今後10年、中国は鉄鋼蓄積の増長期と鉄スクラップの高発生期に入る。加工・配送体制を保障し、鉄スクラップの積極利用を強化しなければならない」。山東省青島市で7日に開いた第8回中国金属循環応用国際会議で同協会の王方傑副秘書長がこう訴えた。
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