2015年4月13日

12月からストレスチェック義務化 中災防、相談室を新設 運用方法の疑問に対応 

ヘルスアドバイスサービス個人リポート(例)
 中央労働災害防止協会(会長=榊原定征・日本経済団体連合会会長、理事長=関澤秀哲・元新日本製鉄〈現新日鉄住金〉副社長)は1日、「ストレスチェック相談室」を新設した。12月1日からストレスチェック制度が義務化されるのを控え、事業場の責任者や担当者の疑問に応えていく。

 【50人以上の事業所は義務】

 労働安全衛生法の改正により、従業員50人以上の事業場を持つ事業主は、ストレスチェックが義務化される。50人未満の事業場では、当面の間、努力義務が課される。

 具体的には、1年以内ごとに1回、定期に医師、保健師等によるストレスチェックが行われなければならない。

 【ストレスチェックとは】

 ストレスチェックは、労働者の心理的な負担の程度を把握するための検査で、「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」の3領域の項目を含む必要がある。

 事業者には配慮しなければならない事項も多い。高ストレスと判定された労働者から申し出があった場合、医師による面接指導の実施が義務付けられる。その面接の結果、医師の意見を聞き、就業上の措置が義務付けられる。

 【中災防で相談窓口】

 「企業規模や業種によって、義務化への対応も異なってくる」(担当者)。産業医などが常駐する大企業と、中小企業では義務化に対応する方法が異なるうえ、製造業やサービス業といった違いでも、ストレスチェック制度の運用方法が違ってくる。

 「ストレスチェック相談室」では、義務化に伴い専門的な相談窓口を置いて対応。6人体制で、企業からのさまざまな疑問に応えていく。

 【ヘルスアドバイスサービス】

 相談室のほかにも、ストレスチェック制度に対応したヘルスアドバイスサービスを行っている。60万人のデータをもとに、業種ごとの平均値を算出。業種の中で、どのような位置付けにあるか、客観的なデータに基づき把握できる。

 従業員一人一人に個人リポートを提供し、企業担当者のスタッフ向けのリポートも提供する。企業内のチーム、部署、職種別、年代別データのリポートも提供し、スタッフの情報管理の事務作業を軽減できる。

 ▽ストレスチェック相談室(東京都港区芝5―35―1、TEL03―3452―6403、相談無料)

スポンサーリンク


九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社