皇太子さまは5日、新日鉄住金君津製鉄所を訪問し、鉄鋼業の製造工程や生産現場における最前線の取り組みを視察された。皇族による国内製鉄所の視察は95年、天皇陛下による君津製鉄所訪問以来20年ぶりとなる。
皇太子さまは午前10時ごろ君津製鉄所に到着。新日鉄住金の宗岡正二会長、友野宏副会長、井上昭彦・常務執行役員君津製鉄所長から、鉄鋼業および製鉄所の概要について説明を受けた。
黒田篤郎・経済産業省製造産業局長、宗岡会長、友野副会長、井上所長らが同行し、第4高炉、熱延工場、テクノロジーセンターの順に視察し、井上所長が説明。第4高炉では天皇陛下視察の際に設けた「お立ち台」で第4高炉や製鋼工場、鉄鋼原料の説明を熱心に受け、塊鉱石や焼結鉱を手に取り、感触を確かめられた。
熱延工場は、粗圧延から仕上げ圧延までを見学。テクノロジーセンターでは、自動車ハイテンの研究開発を視察し、自動車部品に使われている鋼板や、落錘試験などの説明を受け、展示しているホワイトボディ(車体)を見られた。