日新製鋼、中計中間目標クリア 投資効果シナジー 最終達成へ極大化

　日新製鋼は、2014年度連結経常利益予想を200億円にこのほど上方修正し、4カ年半経営計画（2012―2016年度）の中間14年度における収益目標をすべて達成する見通しとなった。収益性が高いコア製品の販売比率を高め、コスト削減効果や日本金属工業との統合シナジーなどを計画以上のペースで引き出しており、財務面でもＤＥレシオ（負債資本倍率）が最終16年度目標の1・0倍を前倒しで達成する見込み。15年度からは最大の統合シナジーとなるステンレス製鋼工程の周南製鋼所への集約、特殊鋼鋼板事業強化策の目玉となる中国合弁と呉製鉄所の高清浄度鋼対応設備などの戦略投資効果を引き出すことで、経常利益380億円など最終16年度目標の達成を目指す。