関西地区で使用済みアルミ缶(UBC)を原料として購買するRSI(アルミ缶再生地金)メーカーと脱酸剤メーカーの間で、UBCの調達価格に差が出ている。足元の再生メーカー購買価格(4トン以上・置き場)は、RSIメーカーでキロ170―175円、脱酸剤メーカーで178―183円と値差は最大13円に達した。
ユーザー間で購買価格に差が生じた背景には、UBCを加工した製品の価格決定方法の違いにある。足元のように新塊相場が急落するとRSI価格が値下がりし、それに伴ってRSIメーカーはUBCの購買価格を早い段階で引き下げる。
一方、脱酸剤メーカーは足元のUBC価格が製品価格に転嫁されるため、RSIメーカーに比べてUBC購買価格の下げスピードは比較的緩やかとなる。