2015年1月14日

2015年の原料炭需給 供給過剰で調整続く

 原料炭の需給は、2015年も供給過剰の調整局面の様相だ。中国の需要の伸びが一服し、供給拡大が先行したため、需給が大きく緩和した。価格はピークから大きく下げ、多くの炭鉱で利益が出ない水準のため下げ止まり、直近は安定して推移している。昨年来炭鉱の休止が相次いでおり、供給過剰状態が正常化に向かえば、反発に向かう展開も考えられる。価格低迷は異常な高コストの低下を招いた一方で、新規開発などを停滞させており、長期では需要の伸びに供給増が追い付かない懸念もあるため、再投資可能な価格への調整は早晩避けられない。

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