2014年11月6日
新日鉄住金、世界初 原油タンカー用高耐食性鋼板、天井部材で船級承認
新日鉄住金は6日、原油タンカー用高耐食性鋼板「NSGP―2」が、世界で初めて原油タンクの天井部用として船級承認を取得したと発表した。国際海事機関(IMO)が定める原油タンカーの貨物タンク甲板(天井部)の耐食性能基準を満たす鋼材として、本年9月に日本海事協会、10月にロイド船級協会から承認された。SOLAS条約で2013年以降建造契約されるタンカーには、タンク天井部の鋼板に腐食対策として塗装か耐食鋼の使用が義務付けられており、承認により無塗装の同鋼を使うことができる。少量の合金添加で耐食性を維持しながら、溶接性、加工性、強度について従来鋼と同レベルを確保。25年使用で、鋼板の板厚減少量は従来鋼比で5―6割に低減する。
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