関係筋によると、トヨタ自動車の2014年10月の国内完成車生産計画は、日当たり1万2700台強の水準となったもようだ。今年度上期の計画が事前予想を上回る水準で推移してきたものの、下期についてはやや不透明感が生じてきた。
トヨタから部品メーカーなどに提示された計画では、14年10月が22日稼働で月間28万台程度の水準。8月は16日稼働で月間21万4000台弱、日当たり1万3300台強、9月は22日稼働で月間30万6000台半ば、日当たり1万4000台弱の水準。前月までの内示から8、9月とも月間2000台程度、下方修正された。
上期に大方の予想を上回る水準で推移したトヨタの国内生産計画は、下期のスタートとなる10月で大幅に低下した。これに対し鉄鋼業界からは、「8、9月の下方修正分は、プリウス系やビッツなどの販売減が影響しているもよう。10月の計画は、実際の受注状況をかんがみての調整局面では」との見方があり、来月以降の計画が注視されている。