2013年10月28日
世紀の大合併から1年-新日鉄住金、世界最強を目指す -8- ■第2部 鉄鋼事業(3)厚板 最適生産でコスト改善 高機能材シフト積極推進
新日鉄住金の厚板事業は鹿島、君津、名古屋、大分と4製鉄所を擁し、各製造拠点の連携を通じて競争力の維持、強化を目指す。最適生産の構築を掲げ、縮小する厚板需要を勘案して、本年7月には旧新日本製鉄の君津製鉄所、旧住友金属工業の鹿島製鉄所で、それぞれ厚板圧延ラインのシフトダウンを実施、固定費負担の圧縮を図った。収益力強化の観点から、エネルギー分野向けを中心とした高機能材の比率拡大を推進。ここでも熱加工制御技術・TMCPを活用した7%高ニッケル鋼など優位性を持つ鋼材供給をはじめ、設備、操業、開発に当たって統合によるシナジー効果を高めていく。
13年度からの中期経営計画では、適正な生産規模の維持、コスト競争力確保、機能と特性を高めた高機能材の拡大、顧客との連携―の4つに取り組んでいる。4施策の遂行ともに、統合効果を高め、コスト面、収益面などで同社経営に貢献する厚板事業として事業推進する。
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