2013年2月27日
古河電池、ウルトラバッテリー 車・産業向け4月発売
古河電池は26日、耐久性を大幅に高めた鉛蓄電池「ウルトラバッテリー(UB)」の販売を4月に開始すると発表した。高い充放電耐久性を生かし、再生可能エネルギーの電力貯蔵用途や環境車での活用を見込む。
同社と豪研究機関が07年に共同開発したUBは、鉛蓄電池とキャパシタの特性を併せ持ち、充放電を繰り返すことによる劣化を抑えるサイクル特性に優れる。これまで自動車メーカーや次世代送電網(スマートグリッド)の実証試験向けなどに供給してきたが、一般需要家向けの販売を開始する。
産業用のUB1000は放電容量が1000アンペア時。太陽光や風力などの発電施設の電力調節、ピークカット用の電力貯蔵などでの活用を見込む。需要家のニーズをくみ取りながら、500アンペア時、100アンペアの製品も投入していく方針。
自動車用は、アイドリングストップ車向けの補修用バッテリー「エクノ」シリーズにUBを加える。アイドリングストップ車のバッテリーにより求められる寿命性能は通常のバッテリーの約2倍、充電受入れ性も3割高い。
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