2010年4月16日
東洋アルミ、液体弾くアルミ箔を開発 食品向け開封材
東洋アルミニウム(本社=大阪市中央区)はこのほど、撥水性アルミ箔「TOYAL LOTUS(トーヤルロータス)」を開発した。
ヨーグルトなど食料品の密閉に使用されるアルミ箔製イージーピール材(簡単開封材)表面に特殊加工を行い、開封時に内容物が付着しないという新製品。ハスの葉が雨滴を弾く仕組みを採用した。
同製品は、表面にアンカーコート剤やポリエチレン、撥水性ホットメルトの3層コートを施し、3次元網目フラクタル構造(微細構造)を形成させたアルミ箔。
デコボコ状の微細構造が、液体との接地面積を大きくし、撥水性を高める仕組みだ。表面の濡れ性(撥水性)を表す接触角は170度。一般的なテフロン加工のフライパンは120度。
従来の食品用途では、箔に食品が付着したまま捨てられることがあったため、ゴミ削減に貢献できる。
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