ネツレンは従来機と比べ設置面積が8割小さいコンパクト高周波焼入機を開発し、第1号機を顧客に納入した。焼入機、電源装置、制御盤、水槽などすべてを組み込み、工事費と工期を大幅に短縮する。
刈谷工場(愛知県刈谷市)では生産性が60%高く、容積の50%小さい等速ジョイント専用焼入機と、2つの周波数を組み合わせて1台で柔軟な焼き入れができる2周波電源装置の据え付けを準備している。少量多品種生産の効率が向上する。
大型旋回輪などで焼き入れされない「ソフトゾーン」が残る課題を解決するソフトゾーンレス焼き入れ技術も開発。刈谷で焼入機の加熱試験を12月をめどに始める。浸炭熱処理では1台当たり約90時間かかるのに対し、高周波熱処理で0・25時間に短縮できる。