2011年7月5日
JFEスチール、国内最強度520ニュートン級開発 外法一定H形鋼
JFEスチールは4日、国内最高強度となる1平方ミリ当たり520ニュートン級TMCPの外法一定H形鋼を開発したと発表した。強度を増したことで、従来の490ニュートン級鋼に比べ、設計基準強度が9%程度アップすることになり、同程度の鋼材重量の低減が可能になる。
開発商品は「HBL―H355」。同社技術陣が持つ化学成分設計、熱間圧延技術、最新鋭の形鋼冷却設備「スーパー・オラックS」(西日本製鉄所・倉敷地区)を活用したTMCP技術などを駆使したもの。
建築構造用490ニュートン級鋼と同じ降伏比(80%以下)、炭素当量(0・44%以下)として、溶接性能を維持しながら、外法一定H形鋼で国内最高強度520ニュートン級を実現。熱加工制御のTMCP技術を使った製品として厚板と極厚H形鋼があるが、建築物の高層化、大空間化に伴って高強度化の要望が需要家から増す中、梁材分野を高強度化し、ラインアップを拡充したことになる。製品対象サイズはフランジ幅350―400ミリ、高さ700―1000ミリ(ウェブ厚9―19ミリ)で、12シリーズ、44サイズとなる。
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