2012年5月24日
日立電線、高柔軟性の低圧電力ケーブル開発 狭所配線向け
日立電線は23日、柔軟性と温度特性に優れる新しい低圧電力ケーブル「フレックスパワーケーブル」(商品名)を開発したと発表した。一般的なCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)と比べて、最小曲げ半径を2分の1にした。配電盤周りの狭所配線、バスダクトへの接続配線といった需要を見込む。
導体構成と被覆材の配合に、日立電線独自の工夫を加え、ケーブル外径の4倍の曲げ半径を実現した。一般的なCVケーブルでは8倍。曲げやすいので作業性が向上し、省スペースでの露出配線も可能になる。摂氏マイナス50度からプラス90度までの温度環境に耐えられ、寒冷地での配線にも適用できる。
バスダクトと配電盤・トランスを接続する場合、配置や本数をよく考慮した設計に基づき、可とう端子(フレキシブル導体)で接続するのが一般的。可とう端子をフレックスパワーケーブルで代替すれば、設計の手間や工期、工数を短縮・カットできる。バスダクトとブレーカーをつなぐ配線部などでも、柔軟性を生かせる。
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