2012年7月12日

JFE建材、放射線遮へい施設開発 汚染物質保管用に

 JFE建材は、放射性汚染物質のがれき保管施設としてデッキプレートをドーム状に加工する「プランクシールドドーム」を考案した。プランクドームは昭和基地などの物品保管施設として使われたこともある柱梁のない大空間を構築できる構造物だが、プランクドームの外部内部に放射線の遮へい効果のある材料を取り付けることで、より効果的な放射線量の遮へいにつなげる。

新製品・新技術 同社が考案した「プランクシールドドーム」は、高さ100ミリのデッキプレート(プランクシート)をアーチ形に曲げ加工を行い、デッキプレート相互をボルト接合してドーム状にする構築物。高さ12メートル、幅24メートル、長さ100メートルが基本形になるが、エキスパンションジョイントを使うことなどでサイズ変更も可能。短期間で構築することができるほか、重量が軽いため耐震性も高い。積雪や風荷重に対しては板厚(2・3―4・0ミリ)を厚くすることで対応できる。

 プランクドームを二層とし、層間に土壌、コンクリート、放射線遮へいシートなどの遮へい材を充てん・挿入するタイプ、さらにプレキャストコンクリート板を内部に取り付けるタイプ、プランクドームの上に覆土するタイプなどが想定されるという。

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