内閣府、経済産業省、文部科学省、環境省の4省府などが連携する「元素戦略/希少金属代替材料開発合同戦略会議」(議長=岸輝雄・物質材料研究機構理事長)は27日、東京大学安田講堂で、「元素戦略/希少金属代替材料開発第3回シンポジウム(我が国の物質材料科学技術の新展開)」を開催した。
今回は、製錬、電線、自動車、電機など幅広い関係者約700人が聴講し、前回に比べおよそ2倍の参加者を集めた。後援は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)や日本鉄鋼協会など9団体。同シンポでは、レアメタルに関する最新の取り組みや研究開発動向などが報告・紹介された。
共催者を代表して登壇した奥村直樹・内閣府総合科学技術会議議員(元新日本製鉄副社長)は、「米国経済が現下の状況になるなか、実物・実体経済を支える元素戦略というものが、今後ますます重要になるだろう。今回の府省連携では、新たに環境省も加わり、布陣が強力になってきた。総力を挙げて、オールジャパンでレアメタル対策を進めていくことが重要ではないか」とあいさつした。