2009年1月7日

原料炭、09年度積み下落必至 需給緩和鮮明に

 原料炭の2009年度積み契約価格は2年ぶりの下落が確実な情勢だ。08年度積み価格は豪雨の影響などで需給が極度にひっ迫するなかで、前年比3倍に上がって衝撃を与えた。ただ、08年後半からの鉄鋼減産の拡大で、窮屈だった原料炭需給も緩和傾向が鮮明になった。

 需給の先行き不透明感が払しょくできないなかで、交渉の開始自体が越年するなど例年より遅れているが、短期的に需給環境が改善する見込みは立たない。大減産に加えて鋼材の値下げ圧力を受ける鉄鋼メーカーの値下げ要求に山元側がどこまで応じるかが焦点になる。

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