経済産業省は3日、総合資源エネルギー調査会第9回鉱業分科会を開催し、レアメタル確保戦略を取りまとめた。それによると、「海外資源確保」「リサイクル」「代替材料開発」「備蓄」の4本柱をさらに強化。
具体的には、既存の国家備蓄7鉱種に新たにインジウムとガリウムを追加して9鉱種に拡充し、備蓄強化で2009年度補正予算60億円(石油天然ガス・金属鉱物資源機構〈JOGMEC〉政府保証借入枠58億円含む)を投入。また、資源開発を主目的とした鉱山周辺インフラ整備事業化調査(FS)制度を創設し、本年度に5億2500万円を投じる。
さらに基盤整備としては、資源人材育成なども積極化。経産省はこれら各種政策を総動員することで、高付加価値・高機能製品製造に欠かせないレアメタルの安定確保に全力を挙げる。