2009年11月30日

日本製鋼所、差別・高付加化を推進

 日本製鋼所は中期経営戦略で世界最高水準の独創技術により、製品の差別化と高付加価値化を実践、収益力強化と事業領域の拡大を図る。

 室蘭製作所での大型鍛鋼品の供給能力拡大に向けた大型投資を踏まえ、大型鍛鋼品の世界シェア80%を維持し、電力・原子力製品の売上高を2009年470億円から12年度には750億円以上に高める。

 新興国のエネルギー需要増大や原子力発電建設は長期的に続くと判断、高級大型鍛鋼品で優位性を発揮する。世界シェア30%の鋳鋼製大型リアクターの一貫生産体制を生かして石油精製用圧力容器も拡大。天然ガス・淡水化需要に合わせてクラッド鋼板・鋼管でも業容を伸ばす。樹脂製造・加工機械、成形機、風力発電なども競争力強化、収益力向上、新興市場の取り込みを推進する。

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