2009年9月7日

レアメタル輸入、希土類が依然低迷 7月

 財務省が発表した7月のレアメタル輸入通関統計によると、希土類元素の輸入量が依然として前年同月を大幅に下回っている。永久磁石などの製品需要は徐々に上向いているが、この時期はまだ目立った原料購入が行われていない。インジウムなども需要家の調達が見送られている。ただ、タンタルやビスマスなどの一部品種は前年同月の輸入量を上回っており、レアメタル需要は回復基調にある。

 希土類金属の輸入量は316トンで前年同月比48%減少した。自動車や家電などのモーターに使う希土類磁石の生産は回復しつつあるが、磁石メーカーなどは原料在庫の処理を優先しており、新規購入を控えている。

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