日本鉄鋼連盟は3日、世界鉄鋼協会の自動車分科会、ワールドオートスチール(WAS)が次世代自動車となる電気車自動車を対象にホワイトボディー(車体骨格)重量の35%減などを想定した車体コンセプトを開発する「フューチャー・スチール・ビークル」プロジェクトの第2弾を立ち上げると発表した。
EUで二酸化炭素(CO2)排出量を2012年までに走行距離1キロメートル当たり130グラム以下にする環境規制が導入されるなど世界的に環境規制が高まる中、電気自動車やハイブリッド車などの環境対応車の需要が急速に増加しているが、安全性向上とともにCO2総排出量からみたトータルLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)を勘案した場合なども含めた自動車用素材としての鉄鋼材料の優位性をあらためて示す試み。
3日には日本の参加メンバーの新日本製鉄、JFEスチール、住友金属工業、神戸製鋼所の4社が共同会見し、第1弾の研究成果と第2弾の計画内容について明らかにした。