東京製綱は中国と米国で、炭素繊維複合ケーブル(CFCC)工場を設立する方針を28日明らかにした。大型送電網投資や橋梁補修、新設需要に対応する。長期的に数百億円の売上高、100億円以上の投資を見込んでいる。
マレーシアでソーワイヤ工場の建設を進めており、2010年10―12月に製品を出荷するほか、中国で鉱山用途の太径ハイエンドロープ拠点の設立を検討。石油掘削用途のワイヤロープ事業を始めるなど、2012年3月期までの2カ年中期経営計画では海外関連で110億円の投資を予定。
多様な素材に関する技術、ロープの総合的知識を活用し、13年度には経常利益を09年度実績の約6倍、100億円に増やす計画だ。