関東地区の薄板市況は今週に入り、熱延鋼板(中板)、酸洗鋼板、冷延鋼板がトン当たり5000円方、表面処理鋼板が3000円方上伸した。
メーカーの値上げを受けて、在庫手当てを急ぐ二・三次店間の取引が活発化。市中では定尺に歯抜けサイズ散見されるほか、「普段は他社から仕入れているところからも見積もりがくる」(扱い筋)など、品薄感が急速に高まっている。
新日本製鉄・大分製鉄所の炉況悪化による受注調整の影響で、今後店売り市場のタイト感が一層強まることも予想され、末端需要の低迷によって伸び悩んでいた薄板市況は上げ足を速めそうだ。