新日本製鉄は1日、米ゼネラル・モーターズ(GM)が再生後に初めて発売した戦略電気自動車「シボレー・ボルト」の燃料タンク素材として、環境適合型自動車燃料タンク用鋼板「エココート―S」が採用されたと発表した。
米国車の燃料タンクは樹脂が使われるケースが多いが、カナダのタンクメーカーのスペクトラ・プレミアム・インダストリーとの技術交流を通じて、耐食性・加工性・環境性能向上などに取り組み、こうした特性をGMが評価、採用につながった。シボレー・ボルトの生産・販売量によるが当面、月間数十トンの販売量を見込んでいる。
米国車に「エココート―S」が採用されたのは初めてで、今後、欧米車などへの普及に弾みをつけたい考えだ。