2010年10月8日

特殊鋼棒鋼、下期生産 上期比プラス

 特殊鋼棒鋼の下期生産量は、上期比プラスアルファとなる見通しだ。大手高炉メーカーによると、自動車のノックダウン部品とトラックの輸出が上期より増え、建設機械の生産も堅調に推移する見込み。

 「12月までロールが埋まり、先行きも需要家の発注が減る感触はない」(大手特殊鋼電炉トップ)と言う。自動車の国内販売比率が海外に対して低下し、エコカー補助金期限切れによる販売減の影響は、限定的となるもよう。ただ、為替の円高による間接輸出の減少が懸念され、特殊鋼各社は慎重に対応する構えを見せている。

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