2010年10月4日

鉄鋼業従業者、6年ぶり減 21万人

 経済産業省が先週まとめた工業統計速報によると、鉄鋼業の製造事業所(従業者10人以上)の2009年の従業者数が、20万9314人と前年比6・7%減り、この20年間で35%減少した。91年に32万人強とピークに達し、バブル崩壊後に減少。中国など新興国の需要が拡大を始めた04年以降は増加を続けたが、08年秋のリーマン・ショックの影響で、09年に6年ぶりに減少した。

 10年は鉄鋼生産が回復しているが、韓国など競合国の台頭や円高などで、競争条件が厳しさを増しており、各事業所では固定費を引き下げ、生産性を求める動きが続きそうだ。

スポンサーリンク