2010年9月30日
粗鋼需要10―12月、国内自動車減速 2698万トン
経済産業省は29日、2010年度第3四半期(10―12月)の粗鋼需要見通し(出荷相当)を発表し、2698万トンと前期の粗鋼生産実績見込みに比べ1・5%減り、2期ぶりに減少した。自動車の国内販売減少予想に、円高による鋼材輸出減と、増勢を示す在庫の削減を織り込んだ。
鋼材は0・9%減の2384万トンと3期連続減を予想。国内外の需要環境は不透明感が強く、「海外市場の変動リスクや為替の輸出への影響を注視する必要があり、国内では在庫水準適正化の徹底が不可欠」(小糸正樹・鉄鋼課長)と指摘した。
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